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業界時評

CD販売業界に逆風が吹きはじめて久しい。

FMのエア・チェックや貸レコードの時よりも荒々しい風だ。

その逆風のもとをたどれば、第一にノンパッケージ・メディアつまりはダウロード・サービス。従来の製造・流通・小売といった音楽産業のインフラを揺るがすこのサービスは毎日24時間家にいてもどこにいても音源が手に入る、永年のCDというテクノロジーの停滞を打破したあまりにも便利な仕組みといえる。第二に少子化、国の人口問題研究所などによると従来の中心購買層の中高生は今後も減少が続く見込みのようだ。第三に駅ビル開発や大型ショッピングセンターの登場で、店舗の設備償却前にもかかわらず商圏の劇的変化といった要因も大きい。

ここにきて店舗運営はもはやこれまでかと嘆く経営者が多いようだが、音楽がもたらす感動やそれに触れ合うことへの欲求は想像以上に強い、観点を変えてみるとこの面白いビジネスを諦めるのはあまりにも早計過ぎるのではなかろうか、と悲観論に釘をさしたい。

ただ先ほどの3つの要因に関して克服するには確かに手ごわい内容だ。どの業種もまずは立地が重要な要素であり出店の基準となるのは間違いない、しかし道路のバイパス化や駅ビルの登場など商圏の変化要因は客観的であり止むを得ない場合もある。一等地であればそれなりの固定費用が必要とされるのは当然なのだから、立地の良い場所への出店は最初から成功を収めなければ採算が取れない。それであればその支払いが可能になるまでこれから述べる様々な施策で力をつけるべきではないか。私達は駅の真ん前の一等地で閑古鳥が鳴いている店舗をこの業界に限らず何店も見てきた。やはり第一、第二の要因をどう捉えるかで、浮沈が大きく決まる。若い人は流行り物に飛びつく、確かに今までの業界はその飛びつきの恩恵にあやかってきた一面があり、これからは当然のことだが流行りもの以外に如何に力を入れていくかを検証しつつ実行していくしかない。しかもその方法はダウンロードとの違いを明確にしなければ顧客に支持されることはないだろう。明確な違いとは何か?それがこれからの店舗運営の為のテーマであることは間違いない。<次に続く…>