最新号 2008年 5月10日号

- 玉置成実
2003年リリースのシングル「Believe」を携え、わずか14歳にしてシンガー・デビューを果たした玉置成実。ミステリアスな雰囲気と抜群の歌唱力から繰り出される表情豊かなヴォーカルワーク、そして幼少期よりダンススクールで鍛え上げたハイレベルなダンス・パフォーマンスで、現役女子高生No.1セールスシンガーとしてJ-POP シーンを走り続けてきた。人気アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のオープニング・テーマに起用された「Believe」で、いきなり大ブレイクした彼女は、以降も順調にリリースを重ね、これまでにオリジナル・アルバム3枚、ベストアルバム1枚をリリース。またカヴァー・ワークも定評があり、TM NETWORKの「Get Wild」をカヴァーしたり、昨年末に発売した15th シングル「Winter Ballades」で、L’Arc~en~Cielの「winter fall」をカヴァーしたことも記憶に新しい。近年は女優業にもチャレンジしており、映画『ラブ★コン』出演やミュージカル『スウィート・チャリティ』の主演をこなし、アーティストとして着実にステップアップを遂げている。特にミュージカル出演に関しては、かなり刺激を受けたようで、ミュージカルスターという新たな目標も芽生えたようである・・・。 - 秦基博
長い冬が終わりを告げ、春がやってきた。その暖かく柔らかな光を浴びていると、冬の厳しい寒さは春の到来の喜びをパーフェクトに味わうためにあるのだ、とさえ思えてしまう。それほどまでに待ち焦がれていた季節への憧れにも似た思いを、瑞々しい感性で歌い上げたナンバーが届けられた。シンガーソングライター秦基博(ハタ・モトヒロ)の2008年第1弾リリースとなる4thシングル「キミ、メグル、ボク」である・・・。 - 石井竜也&高杉さと美
――まずは、2人のディズニーに関する想い出を教えてください。石井竜也「ディズニーに想い出がない人なんていないですよね。ディズニー作品だって気付かずに見ていたりすることはあるかもしれませんが、みんな何かしらの思いがあると思います。僕が心に残っているのは『ピノキオ』。あとはリアルタイムでは見ていないんですが、海賊の出てくる『宝島』が好き。最近の話では『アトランティス』が好きですね。『バンビ』とか、ちょっと悲しいところがあるお話が好きなんですよ。」 ――高杉さんは?高杉さと美「一番繰り返し見ているのは『美女と野獣』です。最初に見たのは、まだ小さかった頃なのに、すごく感動したのを覚えています。主人公のベルに対して、同じ女性としてすごく共感できました。」 ――今回、2人の歌は東京ディズニーリゾート® の25周年を祝うテーマソングということで、どんな思いでレコーディングに臨んだのでしょう?石井「僕はウォルト・ディズニーをすごく尊敬しているし、彼のフィロソフィーにすごく共感しているんです。世界を良く変えた偉人のひとりだと思っていますので、こういう仕事に関われて光栄だと思っています。」高杉「レコーディングのときには意識していなかったのですが、後から自分で客観的に聴いて、歌に、自然とディズニーに対する愛情が出ているなと思いました。」石井「プロモーション・ビデオの撮影のときは、(さと美ちゃんは)すごくキラキラしてましたよ。ここまでキラキラさせてしまうディズニーの空間って、すごいマジックだなって改めて実感しました。」・・・。 - MADONNA
て、ここまで音楽シーンの前線に攻撃的な姿勢を保ちながら君臨した存在がいるだろうか。女王マドンナの他に…。先日、彼女は見事にロックの殿堂、“ロックンロール・ホール・オブ・フェイム”入りを果たした。「ダンス・ミュージックを軸に音楽を展開しているわけだから、ロックじゃなくてポップだろ」。そんな声も飛ばなかったわけではない。だが、そんな頭の堅いことを言いがちな、良識派ぶった一部のアーティストには決して提示することが出来なかった、その時代その時代における“戦う女”としての主張。時代の数歩先を読み続ける“ポップ・ミュージックの担い手”としての潔癖なまでの責任感。これを四半世紀の長きに渡り、創造性の枯渇も、セレブリティ・ライフに由来する堕落も、パパラッチへの脅迫観念から生じる精神破壊も、一切周囲に感じさせることなく、彼女は一貫して通し続けた。しかも常に先頭ランナーとして。それは彼女と共に“80年代ビッグ3”と呼ばれた同い年のマイケル・ジャクソンやプリンスにさえ出来なかった偉業。いや、あのエルヴィスや、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズにしたって、ヒットメイカー(とりわけシングル曲)としては彼女ほど長寿ではなかった。そう冷静に考えると、長いポップ・ミュージックの歴史の中で、マドンナがいかに重要な存在であるのか。あらためて認識出来ることだろう・・・。 - MARIAH CAREY
「E=MC2」。この公式に馴染みのある人は日本だとよほどのインテリだが、これ、海外では誰でも知っている数式なのだとのこと。これが意味するところ。それはズバリ、「アインシュタインの相対性理論」である。つまり、マライアは今回のアルバム・タイトルにベタなジョークで入った、というワケなのである。MCとはつまり“マライア・キャリー”の略。これ則ち「マライアが化学反応、起こしちゃった!」ということ。このネーミング・センスをめぐっては様々な意見はもちろんあるだろう。だが、それがどうであれ、 “MC2”という言葉、これ自体に込められているマライアの強い気持ちと自信。これには素直に賛同できる。 “MC2”。つまり”マライア2枚目”。この場合の“MC1”はもちろん前作『MIMI』のこと。90年代最高のヒットメイカーを襲った5 年近くにも渡る信じ難いほどの凋落ぶり。「もう、マライアは終わった」。そんな囁き声が大きくなる中、2005年、マライアはシンガーとしての“第2章”をジワリと歩むこととなった。あの彼女の象徴とも言えたスーパー・ハイトーン・シャウトを封印。やたらと元気すぎるアッパー・チューンやブロードウェイ趣味全開のシュガー・コーティングされた甘口バラードもなし。代わりにそこにあるのは、オーガニックで肉感的な温もりの強い、現代の大人たちのためのソウル・ミュージック。かつてのような声域を誇示する展開こそない。だが、抑えた声の表現の中に込められた感情吐露。これは90年代の最初の全盛期のどこにも見当たらないものだった。どんなに歌唱力があろうと、決してメアリー・J. ブライジほどには“ソウルフル”とは見なされず、ネ-ム・ヴァリューに頼った大物ラッパーとの共演が空回りしがちだったマライアだが、そんな演出に頼らずとも、感情のひとつひとつを丁寧に表現しさえすれば自ずと“魂”が伝わること。それをマライア、そしてリスナーたちは気が付いた。その結果が「ウィ・ビロング・トゥゲザー」がもたらした久々の長期に渡る全米No.1ヒットであり、マライア初のグラミー賞多数部門ノミネートにまでつながったのだ・・・。 - All Japan Goith
パン・ゴイス)。日本を代表するスゴイ(=ゴイスー!)バンドになりたいという思いから名づけられたバンド名も印象的だが、それ以上のインパクトで迫るパワフルなスカ・サウンドがなんとも痛快で、聴くたびにワクワクさせられる。そんな彼らから、メジャー初アルバム『AGAINDO』が到着した。タイトルの“アガインド”とは沖縄の方言で“気分が上がっている” “持ち上げる”などの意味を持つ言葉。また英語の“again do(! もう一度!)”にもかかっていて、このアルバムを聴いてハイテンションに、そして何度も聴いてほしいというメンバーの願いが込められている。本作は、そんなテーマを体現すべく、ポジティヴでハッピー・オーラ全開のエネルギッシュな楽曲が勢ぞろい。初夏の気分をひと足先に味わえそうな、爽快かつ開放的なムードに満ちたアルバムとなっている・・・。 - KAT
マツモトキヨシCMで「ナゴリユキ」をカヴァーし、英語と日本語をミックスした独特の表現で注目を浴びた新進女性シンガーソングライター・KATが、昨年9月のデビューEPに続き、満を持して1stシングル「STOP」をリリースする。ニュージーランド人の父と日本人の母のもとに生まれ、グローバルな感受性で洋楽も邦楽も超えた音楽を創造する、ニュータイプのシンガーソングライターの登場だ。 ――デビュー1年目の2007年を振り返って。KATさんにとって、どんな年でしたか?「新しい出逢いがたくさんあり、そしてまた、新しい自分を発見した年でした」 ――デビュー2年目となる2008年。「今年のテーマ」は何でしょう?「音楽をより楽しんでいきたい!」 ――「ナゴリユキ」がTV-CMで注目されたことで、どんな変化がありましたか?「特別な変化はないのですが…TV-CMで映っている自分を見てびっくりしました(笑)」 ――リスナーからのリアクションで、うれしかったものは?「自分の曲で“元気づけられた”“勇気がわいた”というメッセージが届いたことです」 ――KATさんは、日本語の歌詞と英語の歌詞を使い分けますよね。それぞれの良さはどこにあると思いますか?「日本語の歌詞は、美しい風景、景色を表すものがとても多いと思います。英語の歌詞は、短いWORDで色々な表現を出来る。“伝えたいコトがうまく伝わるように”と、“メロディーにキレイに乗る”をポイントに使い分けます」・・・。 - HY
『Confidence』から2年。ついにHYの待望の新作『HeartY』が完成した。初の武道館ワンマンライヴに始まり、やはり初めてとなるカナダ・アメリカツアーを経験するなど、充実の2年間を過ごした5人。人間としてもアーティストとしても、ひと回り大きくなった彼らの嘘偽りのない“今”が、この1枚には込められている。 ――『HeartY』は、まさにタイトル通り、本当にHYの心からの想いがこもった作品になっているのを感じました。やはりこれは、この 2年間、海外でのライブなど様々なことを経験した結果、改めて自分の想いをストレートに伝えることが大事なんだということに気づいたからなんでしょうか?新里「そうですね。特にアメリカツアーで僕がすごく影響を受けたのは、どんどん自分を出すっていうことだったんですよ。向こうのアーティストは、本当に自分をすごく主張する。それを見ていて、もっと僕たちも自分を出していいんだ。出そう! っていう思いに駆られたし、実際にライブのパフォーマンスでも出せるようになっていったんです。それが今回のアルバムの合宿やレコーディングまでつながっていって、作品の中にも自分が出しきれた気がしてますね」名嘉「カナダ・アメリカツアーが終わったあと2回合宿をして、そのあとレコーディングに入ったんですけど、どっちもすごく充実してましたね。メンバーそれぞれ聴く音楽は違うんだけど、そういう自分がしたい音楽を、やっと今回の『HeartY』でHY流に加工してできた感じがする。だから、HYらしくない曲もあるんですけど、24歳、等身大の曲は書けたかなって思ってますね」許田「合宿してたのが長野だったんで、もう逃げる場所がないわけですよ(笑)。だから、ガッツリ真剣にやれたのもよかったです」名嘉「音楽に浸かってたよね。朝から晩まで音楽っていう湯船に入っている感じ(笑)。でも、集中して仕上げるっていうのは大事だし、前半の時点で、一体どんなアルバムになるんだろう? って、作る側でもドキドキワクワクするような曲が集まってましたね」新里「みんな自分を出しているから、すごく個性的な曲が多かったんですよ。だから、全体像は見えなかったんですけど、それがHY の持ち味だと思うし、新しい部分もいっぱい見えてきた。そのおかげで、自分たちも出来上がっていく過程を楽しんでいましたね」・・・。 - BEGIN
夏になると聴きたくなる音楽といえば。日本人だったら、やっぱりサザン。外国なら昔ビーチ・ボーイズ、今ジャック・ジョンソン。そんな感じだろうか。そんな彼らにも夏以外の季節を歌った曲はあるだろう。それでも、イメージはやっぱり夏。歌の内容だけでなく、その出自からくるイメージが大きいのかもしれない。さて、そこでBEGINの登場だ。彼らの音楽は、別に夏を歌ったものじゃないし、特別それを意識しているわけでもないだろう。なのに、切ない夏の匂いがする。メンバー全員が石垣島出身の同級生というのもあるだろう。島唄を取り入れた楽曲の印象もあるだろう。そして、アコースティックなサウンドをメインに、爽やかな(しかし深い)歌を聴かせるグループだということも大きな一因なのではないかと思う。デビューから今年で18年というもはやベテランの域に達している BEGINだが、今も「恋しくて」でデビューした当時とそんなに大きく印象は変わらない。現在までに20枚を優に超える数のアルバムをリリースし、島唄やインストのアルバムを作ったり、<一五一会>というギターと三線を合体させたような楽器を自ら考案し、それをフィーチャーしたアルバムを作ったり。音楽的にも活動的にもいろいろなことを試して来た。それでも、彼らの印象は変わらないのだ。これはなぜだろうか・・・。