最新号 2008年 2月25日号

- m-flo
VERBALと☆Takuによるプロデュース・ユニット、m-flo。1999年にリリースした「the tripod e.p.」でメジャーデビュー以降、ヒップホップやソウル、R&B、ブレイクビーツといったブラック・ミュージックを柔軟に吸収し、ポップに再構築したトラックと変幻自在のラップを繰り広げた独自のサウンドは、コアなクラブミュージック・ファンからイージーリスナーまで幅広い層に支持されている。 2002年にLISAが脱退し、翌2003年から楽曲ごとに異なるヴォーカリストとコラボレートしていくというフレキシブルなスタイル “Loves”シリーズで再始動。Crystal Kayとの「REEEWIND!」にはじまったこのシリーズは、第1弾アルバム『ASTROMANTIC』、第2 弾アルバム『BEAT SPACE NINE』、そして昨年3月にリリースされ、最終章となった第3弾アルバム『COSMICOLOR』まで、計41組ものアーティストを迎え、コラボレート楽曲を披露。いずれのアルバムも話題を集め、スマッシュヒットを放った。また、リリースを重ねるごとに“Loves”シリーズの反響が大きく広がっていったことも印象的で、オリコン初登場1位を獲得した『BEAT SPACE NINE』リリース後は初の日本武道館ライヴを敢行、大みそかのNHK紅白歌合戦に和田アキ子とともに出場し、その名をお茶の間レベルにまで浸透させた。『COSMICOLOR』リリースを引っさげ駆け抜けた全国ツアーは各地でプレミアチケット続出の大盛況。安室奈美恵、BoA、BONNIE PINK、Diggy-Mo' (SOUL'd OUT)らがゲスト参加したファイナル横浜アリーナ公演を完全収録したライヴDVD『m-flo TOUR 2007「COSMICOLOR」@ YOKOHAMA ARENA』でも、その模様をたっぷり追体験することができる。そしていよいよ、シリーズの集大成的ベスト・アルバム『Award SuperNova -Loves Best-』がバレンタインデー前日の2月13日にリリースとなる。この作品には、安室奈美恵、BoA、BONNIE PINK、 Chara、CRAZY KEN BAND、Diggy MO'、DOPING PANDA、 Dragon Ash、加藤ミリヤ、melody.、MINMI、野宮真貴、和田アキ子など錚々たるアーティストとの“Loves” 楽曲の中から厳選したトラックに加え、“m-flo FAMILY”とも呼べる日之内エミ、Ryohei、Emyli、YOSHIKA、LISAを“Loves”する新録楽曲「love comes and goes」も収録し、グランドフィナーレを最高に盛り上げる。また、DVDにはシリーズの全ミュージック・クリップも収録されたゴージャスな内容となっている。 “Loves”シリーズの楽曲を聴いていると、これほどまでに刺激的で音楽への愛に溢れたサウンドがあるだろうか、と思わずにはいられない。たとえば、BONNIE PINKが参加した「Love Song」は、オールディーズ風のR&Bトラックに、彼女の歌うスウィートなメロディーとVERBALの小気味よいラップが絡む仕上がり。安室奈美恵を迎えた「Luvotomy」では、絶え間なく変調するビートをバックに歌い上げ、VERBALととも煌びやかな空気に満ちた世界を作り上げている・・・。 - 平原綾香
心を揺さぶる名曲が揃ったベスト・アルバムが登場!
唯一無二の歌声で雄大さと深みのある音世界を表現し、リスナーを魅了し続けている平原綾香。今回、初のベスト・アルバム
『Jupiter~平原綾香ベスト~』をリリースする。ただ、ベスト盤といってもシングル曲だけをズラリと並べたものではない。これまでに発表した14枚のシングルと5枚のアルバムの中から厳選してセレクトした楽曲で構成されている。もちろん、ミリオン・ヒットを記録した「Jupiter」をはじめ、フジテレビ系ドラマ「優しい時間」の主題歌「明日」、平原本人が出演したドコモのCMソング「虹の予感」、NHKトリノ放送テーマソング「誓い」、映画「マリと子犬の物語」の主題歌「今、風の中で」などの話題を呼んだヒット・シングル曲も楽しめるが、ファンの間で人気の高いアルバム曲も多数収録。実に聴き応えのある1枚に仕上がっている。デビューした頃、大学1年生だった彼女も昨春、社会人となった。より音楽活動に集中できる環境になったということもあってか、昨年は3回目となる全国ツアー、ミュージシャンである父と姉と行なった野外ライヴイベント、オーケストラとのコラボ・コンサートなど、精力的な活動が目立った。それだけに今年も新たな展開を見せてくれそうだ。 ――1月に発表した最新シングル「星つむぎの歌」が好評ですね。「口ずさみやすい歌ですよね。今まで私が歌ってきた楽曲の中でも、特にシンプルなナンバーですよ。聴きどころは何千人もの方の言葉で紡がれた歌詞です。(※「星つむぎの歌」は“みんなで星を見上げ、その想いを紡いで共に歌を作りましょう”という呼びかけで始まり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が主催する“宇宙連詩” と同じ想いを持ち、山梨県立科学館が中心になって進められたプロジェクトの曲。作曲は財津和夫、作詞は応募によって集められた言葉を作詞家・覚和歌子がまとめている)」・・・。 - 宇多田ヒカル
2008年、宇多田ヒカルがいよいよ動き出す。まずは、ダブルA面シングル「HEART STATION / Stay Gold」をリリース。レコード会社直営♪CMソングの「HEART STATION」は、曲全体がリフのような曲にしたかったといい、以前から完成していたイントロを膨らませる形で制作、キーボード3台の音色が三位一体となってひとつの楽曲を構成している。歌詞は“ラジオ”をモチーフに、チューニング、ダイアル、ヘルツなどの言葉が散りばめられ、切ない心の風景を浮かび上がらせている。「今どきラジオ?」みたいに思われるかもしれないけど、何かそのちょっと古くさい感じも含めてラジオは好きなの。(ラジオというよりむしろ)ラジオ界が好きなの。なんか「音楽が好きなんです~」みたいな、手づくり感とか、アナログ感とかがすごくあって。そういう愛おしいもの、温かいものっていうのが、やわらかい感じがするから。で、曲のイメージがまさにそんな感じだったから、たぶんそれでラジオっていうのがポッと出てきたんだと思う。ま、「心の電波」っていうテーマを決めてたからこの曲のキーワードとなる「心の電波」。この言葉は、彼女と相手の実際のやりとりの中から出てきた言葉だという。前にすごく仲よくしてたすごく大切な人と、突然、ちょっとしたことがあって、もう連絡を取り合わないようにしようって決めたことがあったのね。そのときに、最後のやりとりの中で、「じゃあ今度から心の電波で…」っていうふうに書いたの。(それが)「あ、いいね」みたいな。何か言いたいことがあっても、「元気?」とか聞きたくても、連絡ができないから、こう…「心の電波飛ばす」みたいな「心のメール」みたいな、またその人が、この曲を聞いてくれたりしたら、「ああ、私の気持ちも伝わるわ」みたいな感じ。なんか、未練とかそういうのではなく、ただ何か、「元気?」って聞きたいみたいなものなんだけど・・・。 - 湘南乃風
8ヶ月ぶりとなるニューシングルで魂を燃やし尽くす!
ハードボイルドな熱い男の世界を描いた硬派一徹の魂の歌
まるで、格闘技の入場曲のようだ。湘南乃風のニューシングル「黄金魂」はとにかく熱い。いや、熱いのはいつものことなのだが、「純恋歌」の一途な熱さ、「睡蓮花」のイケイケな勢いの熱さとは違って、何かものすごく「男臭い」、いや「漢」という字に置き換えた方がニュアンスが伝わるだろうか。前作「睡蓮花」から、実に8ヶ月ぶりとなるシングル。というとものすごく久しぶりのような気がするが、実は2005年にリリースされた4枚目のシングル「覇王樹(サボテン)」以降でいちばん短いインターバルだったりする。ほぼ1年に1枚ペースで超強力なシングルをリリースしてくるというのがここ3年の彼らのやり方。それが狙ったものなのかは分からないが、マイペースと考えることもできる。「純恋歌」とロングセラーを続ける「睡蓮花」の余韻もあっただろう。もちろん、その間何もしていなかったわけではなく、INFINITY16や九州男、加藤ミリヤなどとのコラボレーションを行ったり、以前から若旦那が取り組んでいる<ムコ多糖症>患者への支援をベースに始まった、難病に苦しむ子供達のためのチャリティーイベント「てるてるいのち」を行ったりと、話題には事欠かなかった。ゆっくりと歩を進めつつ、確実に人気も知名度をアップさせていく。彼らが上昇気流に乗っていることは間違いない。ここ数年、世の中は<熱い漢>を求めている気がしている。例えば、K-1などの格闘技人気はもちろんのこと、「クローズ」や「魁!男塾」などのほとんど女性キャラクターが登場しないような格闘マンガが実写で映画化されたりするのは、そういったものの表れだろう。政治や経済、福祉などありとあらゆる社会で不安要素が渦巻く中、誰もが<揺るぎなく強いもの>を求めている。そんな時代に投じられたこの曲は、ただがむしゃらに熱いだけではなく、<困難に立ち向かっていく勇気>を教えてくれるのだ。サウンド面でも、前作「睡蓮花」で聞かせたソカのグルーヴをダンスホールに還元させたようなリズムにキャッチーなフックを乗せ、さらにハードに歪んだギターを被せロックなイメージを作り出したりと、2重3重に違った要素を重ねた凝った作りとなっている。それなのに、スッキリした印象の仕上がり。楽曲が必要としているエッセンスをいかにうまくブレンドしていくか・・・。 - いきものがかり
すごいな。絶好調だな。勢いに乗ったアーティストってのは、有無を言わさない説得力みたいなものがあったりして、作ったものが全部傑作になっちゃう。いきものがかりの2ndアルバム『ライフアルバム』にはそんな勢いがある。昨年10月にリリースされ、TV-CFで流れまくった通算7枚目のシングル「茜色の約束」は、彼らの生涯のキャリアの中でも代表曲になるであろう名曲だ。そんな曲を作り出すだけのパワーが今の彼らにはあるのだろう。実際には、大量のボツ曲があったり、プロデューサーに何度もダメ出し食らって泣く泣く直したりしていたとか、そんな裏話が隠されているのかもしれないけどね。彼らのミュージシャン然としないものすごく<フツー>なルックスを見ていると、そんな意地悪な一言も言ってみたくなっちゃうんだよな。ごめんね。でも、そんな親しみやすいキャラクターや、ある意味<私小説>的であるといえるほど身近な世界を舞台にしたドラマを感じさせる彼らの歌世界は、リスナーがアーティストと同じ目線で歌の世界を仮想体験できるということもあってか、より彼らとの距離を近いものにしている気がするのだ。<等身大のメッセージ>=等身大分の器量しかないみたいなレベルのものとは次元が違うのだよ。昔はよく<2枚目のジンクス>だとか<2枚目でフロックかどうか分かる>なんて言ったものだけど、彼らにはそんな心配は全く必要ないみたい ・・・。 - HOME MADE 家族
「サンキュー!!」「サルビアのつぼみ」ほかヒットシングル多数収録!
デビューから今日までの活動が凝縮されたベスト・アルバムがついに登場!
04年のデビュー以来、数々のヒットを生み出してきたHOME MADE 家族。ハスキーなソウルフル・ヴォイスが魅力のMICRO、スキルフルな低音マシンガンラップが冴えるKURO、メロディアスかつキャッチーなトラックを創り出すDJ U-ICHI。3人から届けられる音楽は、夢、希望、喜び、感謝・・・私たちが日々の中で忘れてしまいがちな気持ちを思い出させ、勇気を与えてくれる。そんな彼らから、これまでのキャリアを総括するベスト・アルバム『~Heartful Best Songs~ “Thank You!!”』が到着した。今作には、大ヒットシングル「サンキュー!!」「サルビアのつぼみ」「君がくれたもの」や最新シングル「おぼえてる。」、シングルのカップリングのみに収録されていた隠れた名曲、さらには書き下ろしの新曲など全16曲を収録。限定盤と通常盤ではM-9、12の収録曲が異なるほか、限定盤には収録曲のミュージック・ビデオやM-14のレコーディングを行ったN.Y.でのメンバーのオフショット、ジャケット撮影の模様を収録したDVDが付くスペシャル仕様となっている。収録曲の解説は後述に任せるが、ベスト・アルバムをリリースする彼らの思いは、支えてくれたファンや周囲の人々への“Thank You!!”……タイトルに掲げられた、シンプルで力強いこの言葉に集約されていると思う・・・。 - 大橋卓弥
スキマスイッチのヴォーカリスト・大橋卓弥、ソロ・プロジェクト始動!
第一弾シングルは、ユーキャン2008 キャンペーン・ソングとしてオンエア中の極上ポップ・チューン!
昨年は、初べスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』の大ヒット、約10万人を動員した全国アリーナツアーも大成功を収めるなど、さらに飛躍の年となったスキマスイッチ。そのヴォーカリスト・大橋卓弥が今年ソロ・プロジェクトをスタートした。第一弾シングルとなるのは「はじまりの歌」。ユーキャン2008 キャンペーン・ソングとして大量オンエアされているので、聴いたことのある人も多いかもしれない。この曲は、タイトルも象徴しているように、ソロ・アーティストとして新たな一歩を踏み出した彼の素直な気持ちがそのまま表れたパーソナルな詞世界がとりわけ印象的だ。伸びやかなヴォーカルと共に響きわたる、“うまくいかなくって苦しくて 涙が溢れ出したらほら一つ前に進めたっていう証”というポジティヴなメッセージは、何かを頑張っている人や頑張りたい人を優しく勇気づけてくれるはず。一年の始まりを飾るにふさわしい爽快感溢れるポップ・チューンに仕上がっている。また今回のシングルでは、日本の最前線で活躍する実力派ミュージシャン達で結成されたスーパー・バンド“Drunk Monkeys(ドランクモンキーズ)”が参加。こちらも聴きどころのひとつだ。彼らとともに<音>を楽しみながら作り上げたそのサウンドは、生バンドならではのダイナミズムをたたえ、聴き手を奮い立たせるような力強さを持っている・・・。 - D-51
「NO MORE CRY」ほかヒット曲満載の初ベスト・アルバムがついに登場!
ニューシングル「セピア」も同時リリース!
04年のメジャーデビュー以来、ストリートで鍛え上げた抜群のコーラスワークとパフォーマンスを武器にヒット曲を次々と生み出してきたYASU(吉田安英)とYU(上里優)からなるヴォーカル・デュオD-51が、自身初のベスト・アルバム『BEST OF D-51』をリリースする。今作には、記念すべきデビュー・シングル「TOP OF THE SUMMER」や、ドラマ「ごくせん」主題歌で大ヒットを記録した「NO MORE CRY」、映画「ALWAYS三丁目の夕日」の主題歌「ALWAYS」、アニメ「ワンピース」の主題歌「BRAND NEW WORLD」など誰もが一度は聴いたことのあるメロディーが目白押しのシングル曲に、ソロ・ワークやボーナス・トラック、インディーズ時代の貴重なナンバーを加えた全15曲を収録。ファン初心者の入門編としてはもちろん、コアなファンも満足の一枚に仕上がっている。アルバムを通してあらためて振り返ると、地元・沖縄を拠点に活動していることの影響だろうか、彼らはいつもナチュラル、自然体である。気負うことなくストレートに発信される等身大のメッセージ。ノスタルジックからアーバン風まで幅広い作風で、耳に心地よいポップ・サウンド・・・。 - サガユウキ
卓越したソングライティングセンスを存分に発揮した渾身の1stアルバム!
青森の下北半島出身のサガユウキ。彼の1stアルバム『青い森』は、そんな彼の私小説を読んでいるように展開していく。1枚目でここまでしっかりとテーマに則って作品を作れる才能には脱帽させられる。 ――サガくんは青森出身。アルバムのタイトルも『青い森』で、曲にも「青い森」という曲があって、自分の出て来た場所へのリスペクトが現れていますね。「僕は青森から出て来て、ここまでやってきたっていうストーリーを絶対に入れたかったんですね。僕自身のストーリーがアルバムになっちゃってるような。だから、どの曲を聞いても、そこはかとなく青森が見え隠れする。意識してなくても出ていると思うんですよね」 ――流れっていうのはものすごくありますよね。特にラストにかけての盛り上がりがすごい。13曲という曲数に負けないドラマがあると思います。「うん。最初から濃い感じのものにはしたかったんですよね。捨て曲はもちろんなく、一個一個でストーリーとして完成しているものがザラザラっとあって、そういうものを聞いてほしいと思ったから。そこは頑張りました」 ――「飛ばない鳥」は最初から1曲目に決めてたの?イントロがまさにオープニングにふさわしいから。「はい。シングルにはない部分が加わっているんですけど、アルバムのオープニング用に作ったんですよ。もともとはアルバムバージョンが最初なんです。シングルを作っている段階からアルバムのことを大前提として曲作りをしていたんですね。曲順も、全部出来てみて“いじってみようか?”って話もしたんですけど、もうほぼデフォルトのまま」 ――1stアルバムでそれが出来てるって、ある意味すごいですよ・・・。 - Acid Black Cherry
待ちに待った初ソロアルバムはヘヴィでポップな極上ロック!
Janne Da Arcのメンバーの中で、最も活発なソロ活動をしてきた yasu=Acid Black Cherryの初ソロアルバム『BLACK LIST』がついに完成した。ヘヴィでダイナミックなバンドサウンドと、多彩なゲスト・ミュージシャンとバラエティ豊かな楽曲を集めた力作、そして傑作。これまで以上に多くの音楽ファンの心に届くであろう会心の一撃だ。
――初のソロアルバムの完成、おめでとうございます。実感は?
「思ったよりできたな、と。自信がなかったわけでもないんですけど、あったわけでもなく…。全部自分で舵取りしてみて、頑張ったらホンマにできんねんな、とは思いましたね。もちろん、ほかのミュージシャンの助けもあるんですけど、こだわりを持つことで成長ができたなと思います。“こんなもんでいいですよ”と言うのと、“ここをもっとこうしてくれませんか”と言うのとでは大きな違いがある。結果が変わらなかったとしても、それについて考えて追求しようとする気持ちを持つことが大事やなと思いました」
――ミュージシャンは、のべ人数で言うとたくさん参加してますよね。
「アルバム用の曲ではDAITAさん(ex.SIAM SHADE)や三柴理さん(筋肉少女帯など)にも参加してもらってるんですよ。ランクが一個上の方にお願いしているんですけど、そういう人たちが面白がってくれたんですよ。自分で言うのも何ですけど、けっこう感心してくれたんですよ。それがすごいうれしかったんですよね。“この曲をこの人に弾いてほしい”というのがあって、仕事としてやってくれる人もいるだろうけど、仕事だけでやってくれるような人たちじゃないんですよ、そもそも。三柴さんも“こういう曲は僕はすごい得意なんだよ”って言って、いろんなことをやってくれたし。そういうのも踏まえて、うれしかったですね・・・。 - MASH
熱いロック・スピリットを胸に、感情を揺さぶるラップを唇に、新しいヒップホップの未来を切り開くのはこの男だ。2007年夏にミニアルバム『天然音源』でメジャーデビューし、2008年にさらなる飛躍目指す第一弾シングルは「ダンスンダンスダンス/ハローハロー」のダブルAサイド。対照的な曲調と、共通するメッセージを持つ強力なシングルだ。
――「ダンスダンスダンス」は激しいロック・ギターがガンガン鳴り響く、ものすごくアガる曲ですね。燃えました。
「僕も燃えました(笑)。理屈じゃないですね。最近日本のヒップホップでもロックなサウンドでやってる人が増えてきたんで、“ここでちょっと、見せたらなアカンな”と。僕はずっとナマのサウンドでやってきましたから。けっこううまくいきましたね。楽しみました。『天然音源』を聴いた人は、驚くんじゃないかな。自分の中で、“壊すこと”ができた曲だと思います。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも日本に来ることだし(笑)」
――そうそう。MASHくんのラップのキャリアは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンにヤラれたところから始まってるんですよね。
「最近またレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを聴き直して、あらためてすごいなと思ったんですよ。三つの楽器だけで表現して、あれだけ聴かせられるのはすごいなって。震えましたね、久々に。一周してそこに戻って来れてるから、“スタンスはロックンローラー”っていう詞も書けたし。ヒップホップをちゃんと通過して、姿勢がまたロックに定まってきてる。前は意識してそれをやってたけど、今は自然にできてるから。成長したかなと思います・・・。